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稲村亜美にメロメロの野球界 「中畑」「平松」「エモやん」語る

 芸は身を助くというが、グラドルを卒業した彼女は、野球によって仕事の世界を広げた1人だ。一昨年、豪快な“神スイング”が話題となった稲村亜美(21)は、目下、始球式やスポーツニュースのMCに引っ張りだこ。プロ野球界のオジサンたちは彼女にメロメロで、“俺は亜美の応援団”と声を揃えるのである。

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 プロ野球の始球式と言えば、タレントやアイドルがマウンドに上がり、大暴投やホームまで届かないボールを投げるのが、お決まり。だが最近、“登板数”が増えている稲村は、100キロ以上の速球を投げる。

 スポーツ紙記者が言う。

「昨年と今年のプロ野球公式戦だけで13試合に呼ばれ、社会人野球や台湾からも声がかかるほど人気が高い。それだけではなく、スポーツ番組のアシスタントやイベントにも起用され、スケジュールはビッシリ」

 ブレイクのきっかけとなったのは、2年前にトヨタのCMに出演した際に見せた、女子らしからぬ本格的なバッティングフォーム。

 それもこれも、兄たちの影響で小学校から中学卒業までの間、野球チームに所属していたことにあるそうで、まさに芸に救われたというわけである。

「神スイングのCMまではグラビアの仕事が多く、ここまで反響があるとは思ってもみませんでした」

 とは稲村本人。お陰でスポーツ関連の仕事が一気に増え、本業だったはずのグラドルは、6月、発売した水着の写真集を最後に“引退”することに。

「今後は、野球を軸にスポーツ関連の仕事をしていけたら。東京五輪では、野球とソフトボールに何かしらの形で関わりたいです」

 と抱負を語るのである。

スケベ心ではない

「俺らプロからすれば、野球の知識は正直それほどでもないわな。でも、スイング自体は、結構いいと思う」

 と言うのは、スポーツ番組で共演した中畑清氏。

「何より、しゃべりに嫌みがなく、場の空気を作るのが上手。だから俺だけじゃなくて、みんなまいっちゃう。グラビアの仕事なんて一発やれば十分。いつまでも出来るわけじゃないし、やめたのは正しい判断だよ。俺は亜美の応援団長だから」

 解説者の平松政次氏も、

「顔は特別美人というわけではないけど、朗らかで明るくて憎めない。僕らのオヤジギャグにも気持ちよく笑ってくれるからね。だからスタジオの雰囲気が凄くいい。僕らからしたら、孫みたいなもんだよ」

 彼女がグラドル出身だけに、大絶賛の裏には下心がありそうなものだが、江本孟紀氏に聞いても、

「そういうスケベ心じゃなくて、女、女していないというか、色気を出して胸元を強調した服とか着ていたら、逆に引いちゃうと思いますよ。女を武器にするようないやらしさが微塵もない。さわやかな体育会系のところが魅力なんです」

 大御所をすっかり取り込んだ彼女。グラビアでの露出はなくなったが、人前に出る機会は益々、増えそう。