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ハリル日本、きょうイラク戦 負傷者続出の前線を大変更

W杯アジア最終予選イラク戦(13日・テヘラン)に臨むサッカー日本代表は12日、試合会場で冒頭15分間を除く非公開練習で最終調整を行った。練習前の公式会見でバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「最も大事な試合。すべてを出して、勝つトライをしないといけない」と強調。酷暑に加えて、負傷者が相次ぐ中で迎えるイラク戦で、7日の親善試合・シリア戦から前線の顔ぶれを大幅に入れ替える“大改革”を決断した。引き分け以上で6大会連続のW杯出場に王手がかかる大一番で、勝負を賭ける。

 総力戦だ。まばゆいフラッシュを浴びながら会見場に姿を現したハリルホジッチ監督。「選手の状態にわれわれが適応しないといけない。足りないものもあるが、それを言っても、言い訳にしか聞こえない。選手には勝つぞと言っている」。決意がにじむ低い声が、会見場に響いた。

 右膝手術の影響で長期離脱中のMF長谷部を筆頭に、負傷者が相次いでいる。シリア戦ではMF香川が左肩を脱臼して離脱。MF山口も右すねなどの打撲でイラク戦の欠場が濃厚だ。そんな中で、指揮官が決断したのが前線の“大改革”だ。

 関係者によれば、非公開で行われた戦術練習では、シリア戦の先発からセンターFW大迫を除いた5人を配置も含めて変更した布陣をテスト。右FWには5戦ぶりの先発復帰となる本田を、左FWには久保、インサイドハーフと呼ばれる攻撃的MFには原口と井手口、山口の代役にはMF遠藤が起用される可能性が高い。

 低調に終わったシリア戦からのてこ入れという側面はもちろん、大幅入れ替えは酷暑対策も兼ねている。開始時刻の予想気温は35度超。刺すような強い日差しに加え、湿度は10%未満と乾燥した空気も、選手の体力を容赦なく奪う。指揮官も「本来ならば、試合をしない。健康上のリスクがある」と語るほどの厳しい環境だ。チーム全体にこまめな水分補給など、一定の対策も授けているだけではなく、中盤に機動力とタフネスさを兼ね備えた人員を配置することで、攻守の主導権を握る狙いがある。

 「本当に強い覚悟を持って勇敢にいける選手が必要になる。勇気を持ち、アグレッシブにいける選手、自分に自信を持って能力をすべて出せる選手だ。そうすれば、大きな仕事ができる」。引き分け以上でW杯出場に王手がかかる一方で、負ければプレーオフに回る可能性が膨らむ、運命のイラク戦。全身全霊をかけて、勝利をつかみ取る。