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“手のひらを太陽に” 手軽にできる健康法

適度な日光浴は、現代人に不足しがちなビタミンDの生成を助けるといわれています。ただ、浴び過ぎるとシミやしわの原因になったり、皮膚ガンのリスクが高まるといった支障も。そこで、リスクを回避しながら日光浴の恩恵にあずかろうというのが、今回ご紹介する「手のひら日光浴健康法」です。

日光浴とビタミンDの関係とは


ビタミンDには、カルシウムやリンの吸収を助ける、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ、骨を丈夫にする……といったさまざまな働きがあります。特徴は「皮膚が紫外線を浴びることによって、体内で栄養が生成される」こと。一般的なビタミンは体内で生成できないため食事などで摂ることが多いのですが、ビタミンDに関しては、その大半が体内で生成されています。そのため、日光浴が不足するとビタミンDが欠乏し、骨粗しょう症などを引き起こすと言われています。また、高血圧や歯周病、ガンや自己免疫疾患などにビタミンD不足がかかわっている可能性も指摘されています。

手のひらは日焼けしにくい絶好のビタミンD生成ポイント

日光浴が体にいいこと、特に骨や足腰に重要であることは分かりましたが、美容や健康のことを考えると日焼けするのは避けたいもの。しかも日焼けによって発生するメラニン色素は紫外線を遮り、ビタミンDを生成する効率を下げてしまいます。
そこでおすすめなのが「手のひら」だけで日光浴をすることです。手のひらは体の他の部分に比べ、日焼けの原因となるメラニン色素が少ないのです。例えば夏休み、真っ黒に日焼けしている子どもたちの、手のひらだけはさほど日に焼けていない……という姿がよく見られると思います。そして手のひらなら、手の甲と違ってシミやしわが目立つようなこともありません。つまり、手のひらはビタミンDのための日光浴にはもってこいの場所なのです。
では、手のひら日光浴の方法をご紹介していきます。

手のひら日光浴の正しい方法


初心者でも取り組みやすい「手のひら日光浴」の手順を説明します。

1.まず、外出する場合は、夏場は手のひら以外の日焼け対策を、冬場は防寒対策をしておきましょう。日焼けしたくない部分は、帽子や長袖の衣類、日焼け止めクリームなどでカバーします。このとき、手のひらに日焼け止めクリームを残さないように気をつけてください。

2.手のひらに直射日光が当たる体勢で、夏場なら15分以上、冬場なら30分以上日光浴します。ジッとしていなくても大丈夫なので、手のひら日光浴をしながらウォーキングをする、ラジオや音楽、動画を鑑賞するなど、手を使わない動きと組み合わせてもいいでしょう。

ビタミンDは、あまりにも摂り過ぎると過剰症を引き起こすことがあります。ただ、日光浴で生成されるビタミンDは、一定量に達するとそれ以上生成しなくなりますから、通常は心配ありません。15分、30分といった時間にこだわらず、休憩や気分転換も兼ねて、ゆっくりと手のひら日光浴の時間を取ってみてはいかがでしょうか。