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世界フィギュア ミスなく「納得」…樋口SP9位

 【ヘルシンキ福田智沙】フィギュアスケートの世界選手権は29日、当地で開幕した。女子ショートプログラム(SP)が始まり、日本勢は樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が65.87点で9位となったのが最高だった。ケガで欠場した宮原知子(関大)に代わって出場した本郷理華(邦和スポーツランド)は62.55点で12位、三原舞依(神戸ポートアイランドク)は59.59点で15位だった。


 今季なかなか完璧に滑れなかったSP。樋口が自らに課したのは「ミスのない演技をすること」。全部のジャンプを降り、演技を終えると笑顔がはじけた。「納得いく練習ができていた。それが出せた」とうなずいた。
 演技後半のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを決めたのが大きかった。今季決めることが少なかった大技を着氷すると、会場からはひときわ大きな拍手が起きた。最後の3回転フリップも「(踏み切り方を誤る)エラーにならないか心配はあった」ものの、思いきり跳ぶことを意識。出来栄え点で少しマイナスの評価はついたが着氷し、2月の4大陸選手権の失敗は繰り返さなかった。
 9位に沈んだ4大陸選手権の後はどん底の1カ月だった。練習は継続していたが、周りが「スケートをやめてしまうのでは」と心配したほど。それでもジャンプを一から立て直し、大一番にピークを合わせた。「思っていたより緊張しなかった。ほっとしている」
 大きく体を動かし、映画音楽「ラ・カリファ」の哀愁漂う曲調を情感込めて表現した。最高難度のレベル4を得られなかったスピンもあり「まだまだ、もっと出し切れたところがあった。とりあえず精いっぱいの演技だったので、良かった」。9位スタートだが、フリーにつながるものになった。