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「稀勢の里の頑張りに感激 上げてよかった」横綱審議委

大相撲の横綱審議委員会は、春場所で劇的な逆転優勝を果たした新横綱稀勢の里について「頑張りに感激している。横綱に上げてよかった」と絶賛しました。
横綱審議委員会は27日夕方、東京・両国の国技館で行われ、委員たちは、日本相撲協会八角理事長から、春場所の力士たちの戦いぶりについて説明を受けました。

終了後に会見した北村正任委員長は、13日目の取組で左肩付近を痛めながら、千秋楽の本割と優勝決定戦で大関照ノ富士を破って優勝した稀勢の里について「委員の中には涙を流した人もいた。みんなが稀勢の里の頑張りに感激している」と絶賛しました。

さらに「横綱の自覚が備わり、落ち着いて相撲を取っていた。横綱に上げてよかったという声が相次いだ」と、初優勝した先場所後に横綱推薦を決めた委員たちの心境を語りました。

一方、優勝決定戦で敗れた照ノ富士については「回復はしているが、膝がまだ悪い中でよく頑張った」と健闘をたたえたうえで、照ノ富士の過去の成績が安定感を欠いていることを指摘し、来場所の綱とりには消極的な見解を示しました。

途中休場した白鵬については「若干、力が衰えたという人もいるが、きちんと体を整えて出てくれば成績は残せる」と復調への期待を寄せていました。
八角理事長「今後に語り継がれる勝負」八角理事長

「今後に語り継がれる勝負」


日本相撲協会八角理事長は「けがを押して土俵に立つだけでも大変なのに、よく勝った」と改めて健闘をたたえました。

横綱北勝海八角理事長は27日、千秋楽の取組を振り返り、「今後に語り継がれる勝負だと思う。けがを押してよく土俵に立ったし、立つだけでも大変なのに、よく勝った」と稀勢の里をたたえました。
そして「一番であれば大逆転はあるかなと感じていたが、2番続けて勝つとなるときついかなと感じていた」と話したうえで、「本割で稀勢の里が押していったことが突き落としにつながった。照ノ富士はこの一番で押し込まれたことが頭に残り、決定戦の一番でも勝負を焦って早く勝負にいってしまった」と勝敗の分かれ目を解説しました。

一方で、「相撲は1人でできるものではない。照ノ富士もよく頑張って13勝挙げている。痛い所もあっただろうし、相手がけがしていると分かっているのはやりづらいもの。そういう中でよく気持ちを強く持っていった。勝者がいれば敗者もいるし、照ノ富士には次の場所で見返してやるという気持ちで頑張ってほしい」と照ノ富士もたたえました。

そして「皆さんにいい相撲だったと喜んでもらえてよかった。相撲というものがこれほどいいものなのかと再認識した人もいると思う。相撲を通じて最後まで諦めない気持ちや諦めないで頑張っていれば、いい結果が出ると思ってもらえたら」と話していました。